Microsoft Loopのススメ – 3ヵ月触ってみて感じたメリット



皆さん、こんにちは。

今回は昨年度11月に一般提供が開始された共同作業ツール「Microsoft Loop」について、この3か月間OneNoteに変わって利用してきた私の感想をお伝えできればと思っています。

1. Microsoft Loopとの出会い

私が初めてLoopに出会ったのが、Teams会議での出来事です。ふと上のメニュー欄見てると、「メモ」が追加されているのを見て触ってみたら、リアルタイムで入力した内容を会議参加者に共有することができる「Microsoft Loop」でした。

現状、Microsoft 365を利用されているお客様は、主にOneNoteを利用されて日々のメモやチーム内への共有をされているかと思います。

単純なメモのしやすさだけでなく、共有の操作も含めてOneNoteと比較して簡単、そして何よりも軽いため、個人的には今後はMicrosoft Loopを使用して、個人のメモだけでなく、チーム間のドキュメントや議事録の共有をしていただければと考えています。

まずは、Teams会議で是非触ってみてください。

2. Microsoft Loopの機能/特徴

Microsoft Loopは「ワークスペース」を頂点として、「ページ」→「コンポーネント」によって構成されています。アクセスについてもワークスペース、ページ単位で付与することができます。また、Loopを利用するために、Microsoft 365ライセンスをお持ちであれば、追加コストは不要です。

2-1. 豊富なテキストスタイル/共有可能なコンポーネント

OneNoteと大きな違いは、様々なテキストスタイル、例えば、テキストブロック、リスト、表作成、そしてそれらをコンポーネントとして保存することができ、すぐに他の場所でも利活用することができます。その最たる例がMicrosoft Teamsのメモ機能です。反対に、Microsoft TeamsにLoopで作成したLoopコンポーネントを共有することも可能です。

2-2. Microsoft 365系アプリとの互換性と同期

もちろん、その他Microsoftアプリとの互換性もあり、Office 365系を添付することができます。また、Microsoft PlannerやToDoのようなプロジェクト管理系のアプリであらば、Loop内で編集するとアプリを切り替える必要なく、元のアプリに同期されます。

2-3. AIの活用

Microsoft 365 Copilotを利用されているお客様であれば、Copilotが利用できます。そのため、議事録やメモをAIによって簡単にまとめてくれます。そうすることで、会議に参加できなかったメンバーや、進捗を管理したいマネージャーもわざわざすべてを読む必要はなく、自然言語でCopilotに質問するだけでプロジェクトを追えます。

Microsoft 365 CopilotライセンスはEA契約の企業様しか利用できなかったのが、新たなライセンス体系により、どの企業様でも利用できるようになりました。Microsoft 365をより活かす選択肢として、検討してみてはいかがでしょうか。

ライセンスについてまとめたブログがこちらになります。

2-4. 共同編集

Microsoft Loopでは共同編集が可能です。Teamsアプリのように@を使えばメンションすることもできます。事前に準備されたテンプレートを活用すれば、共同作業も簡単に始められます。

3. Microsoft Loopのメリット

現在、チーム月次作業の保管場所としてMicrosoft Loopを使用しています。月次作業では2パートに分かれているのですが、それを分担して作成しています。これまではOneNoteを利用していましたが、Loopに移行させました。

利用していて感じるメリットは、共同編集が非常にしやすいです。その理由としては、OneNote特有の「枠」の制限がなく、Wordのように文章の作成ができるためです。共同編集だけでなく、そもそもツールとしての編集のしやすさがあります。

後は、Teams会議で出てきたToDoをPlannerに簡単にタスク化、またすぐにタスクを担当者に割り当てることができます。それだけでなく、Teamsでは過去の議事録(日付付きで)も追えるようになっています。

4. まとめ

単純にOneNoteと比較することはできませんが、共有作業や議事録の保存場所としてOneNoteを利用しているのであれば、移行することを是非検討してください。

既存のOneNoteにあるドキュメントを直接Loopに移行できる手段はないため、手動での移行が必要になってしまいますが、Copilotや様々なアプリとの統合を踏まえると、今移行すべきです!

 

この記事を書いた人

森 信之介
テクニカルマーケターとして、ブログ執筆、セミナー講師を行っております!