新しいChatGPTモデル、GPT 4 Turbo?GPTS?
OpenAI Dev Dayがサンフランシスコで開催されました。
今回ChatGPT新しいモデルとしてGPT 4 Turboが発表されたので概要を解説します。
内容が気になる方はこちらをご覧ください
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ChatGPTは2022年の11月30日にリリースされて以来、今年3月にChatGPT4、高度な画像モデルであるDolly 3や、エンタープライズ企業向けのChatGPT Enterpriseもリリースされています。
現在、約200万人を超える開発者、Fortune 500の企業の92%以上が利用されており、全体として1億人を超えるアクティブユーザーがいます。
用途しては、翻訳、料理のレシピを教えてもらう、検索、画像生成・・など多岐にわたっております。
今回のイベントでは新しいモデル「GPT 4 Turbo」「GPTS」が発表されました。
新しい機能としては次の6つです。順に紹介します。
目次
GPT 4 Turboの機能
1. テキスト入力の長さ
GPT 4は最大で8,000トークンまでサポートしており、一部のケースでは32,000トークンまでサポートしていますが、
GPT 4 Turboは、最大で128,000トークンのコンテキストをサポートします。これは標準の本の300ページに相当し、8,000トークンのコンテキストよりも16倍長いです。
2.JSONモード
JSONモードはAPIの呼び出しを容易にします。
モデルは関数呼び出しにも適しており、複数の関数を一度に呼び出すことができ、一般的な指示に従う能力が向上しています。新機能「再現可能な出力」も導入されており、Cパラメータを渡すことでモデルが一貫した出力を返すようになります。これにより、モデルの振る舞いに対する高い制御が可能になります。
開発者には嬉しい機能ですよね。
3.ドキュメントやデータベースから学習可能
外部の文書やデータベースから知識を取り込むことができます。
4.テキストの読み上げ機能
Dolly 3、GPT 4 Turbo、新しいテキスト読み上げモデルがすべて今日APIに統合されます。
GPT 4 Turboは、APIを介して画像を入力として受け入れ、キャプション、分類、分析を生成できます。
これを使用して視覚障害者や低視力者の日常のタスクをサポートしており、前にある製品を識別するのに役立っています。新しいテキスト読み上げモデルを使用すると、APIでテキストから非常に自然な音声を生成できます。選択肢として6つの声があります。
5.カスタイマイズ性
GPT 4 Turboは16Kバージョンのモデルに拡張されます。
なお、企業によってカスタマイズするには、完全に新しい知識領域を学習させたり、専有データを多く使用する場合があります。
6. 高い制限率
確立されたGPT 4の顧客全体のトークン数を分単位で2倍に増やすことで、より多くのことを行いやすくします。さらに、APIアカウント設定で制限率やクォータをさらにリクエストできるようになります。
気になるGPT 4 Turboの価格ですが、GPT 4に対し、プロンプトトークンが3倍、完了トークンが2倍になっているにも関わらず、安くなっているようです。2倍以上安くなるとか。。
AI活用の金銭面でのハードルが下がるのはとても嬉しいですね。
GPTs
GPTsは特定の目的に合わせて利用できるChatGPTのバージョンです。
例えば学校のコンピューターサイエンスの授業カリュキュラムや問題の出題方式を考える、
Canvaと連携して自然言語からポスターのデザインを作成する、といったことです。
デモでは、Zapierを利用してカレンダーと連携し、自然言語でスケジュール変更から予定共有相手の通知まで一瞬でできていました。
今後どこまでAIを使って業務が効率化できるのかが楽しみですね。
マイクロソフトCEOから今後の展望について
今回はマイクロソフトCEOのSatya Nadellaからの発表もありました。ワークロード、パートナーシップについて話されていました。
1.ワークロードについて
実現していきたいこととしては以下の内容を語っていました。
・マイクロソフトはChatGPTモデルに対応するべく、DC、ネットワークをはじめAzureの形状を急速に変化させ、開発者に提供できるようにしたい。
・マイクロソフトも一開発者として、Microsoft cpilot、Github cpilotをOpen AI上に構築したい。例えばすべての人がGithub cpilotを使えるようにしたい。
・Azure Marketplaceから利用できるようにしていきたい
2.パートナーシップの将来やAIの将来について
構築するユーザーに対しトレーニングと推論のための最高のシステムだけでなく、皆さんが推進し続けられるような最高の計算能力も提供できるよう、また、最終的には、AIのメリットをより広く普及できるよう全力を尽くすつもりです。と語る
今注目のAI、既に我々の業務には欠かせないツールですね。
今後の進化が楽しみです。
この記事を書いた人
- 黒岩 彩
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