1. はじめに

皆さんこんにちは。

前回の連載の続きとして、今回はAzure Databricksの「ユーザー作成」「グループへの追加」「ユーザー削除」について説明していきます。

第1回:「ユーザー作成」「グループへの追加」「ユーザー削除」をしてみる (今回)
第2回:「グループ作成」「グループに対するワークスペースの割り当て」「グループに対する権限割り当て」をしてみる

この手順の前提条件

当手順を実施する際の前提条件は以下の通りです。

  • 作業用Azure AD(Databricks)アカウントに下記権限が付与されていること
    • Databricksロール「Account Admin」

2.Databricks環境について

「ユーザー作成」「グループへの追加」「ユーザー削除」の説明をする前に、Databricks環境についてご説明します。

2-1.Databricksの環境

  • Azure Databricks ワークスペース(以下、ワークスペース)
    Databricksの利用環境です。ユーザは本ワークスペースにアクセスし、データ分析などを行います。
  • Azure Databricks アカウント コンソール(以下、アカウント コンソール)
    Databricksの管理ページです。Azure Databricksのワークスペース管理、ユーザ管理などを行います。

2-2.ワークスペースのアクセス方法

  • ワークスペースへのアクセス方法はこちらをご参照ください。

2-3.アカウント コンソールのアクセス方法(2パターン)

  • 方法1:以下URLから直接アクセスします。
    https://accounts.azuredatabricks.net/
  • 方法2:ワークスペース画面右上のユーザ名から、「Manage Account」をクリックします。

3.Azure Databricks でユーザー作成・グループへの追加、削除を行う

3-1.ユーザー作成

2の手順でアカウントコンソールにアクセスします。

ユーザアイコン > Add User をクリックします。

作成するユーザ情報を入力 > Add user をクリックします。

管理者からユーザーへ招待した旨を伝えます。※招待メールはユーザーに届きません

以上で、ユーザがワークスペースへアクセスできるようになります。

※注意事項
DatabricksのAccount Console上でユーザーを作成すると、
招待したメールアドレスのアカウントと、ユーザープリンシパル名の入ったアカウントの
2つのユーザーが作成されることがあります。

理由としては以下の2つの条件が関係しています。

1.外部メンバーでありワークスペースを作成したユーザーであること
2.「共同作成者」もしくは「所有者」のロールを持ち、ワークスペースにログインしたユーザーであること

作成されたユーザーは特に変更せず、
権限を付与する際はどちらのユーザーにも設定してください。

3-2.グループへのユーザー追加

2の手順でアカウントコンソールにアクセスします。

ユーザアイコン > Group をクリックします。

ユーザーを追加するGroup をクリックします。

Add membersをクリックします。

追加するユーザを選択 > Add をクリックします。

以上で、グループにユーザが追加されます。

※補足事項

日商エレクトロニクスの構築パッケージを利用した場合は以下のグループが標準で用意されており、
用途に応じてグループへユーザを追加する事ができます

グループ名 権限
Read Group 読み取り権限として利用します。
データの参照ができます。
Write Group 読み取り、書込み権限として利用します。
データの編集ができます。
Admin Group 管理者権限として利用します。
ワークスペース、ユーザ、 グループ管理などができます。

3-3.ユーザー削除​

2の手順でアカウントコンソールにアクセスします。

ユーザアイコン > 削除するユーザ をクリックします。

三点リーダー > Delete user をクリックします。

Confirm delete をクリックします。

以上で、ユーザが削除されます。

4. まとめ

本記事ではAzure Databricksで「ユーザー作成」「グループへの追加」「ユーザー削除」について説明しました。

ユーザーを作成する事でDatabricksへログインする事ができるようになり、権限付与など細かな管理ができるようになります。

また、グループを作成しユーザーを追加する事で権限管理をグループ単位で行うなど管理がしやすくなります。

 

本連載では、
第1回:「ユーザー作成」「グループへの追加」「ユーザー削除」をしてみる (今回)
第2回:「グループ作成」「グループに対するワークスペースの割り当て」「グループに対する権限割り当て」をしてみる
についてご説明しています。

今回の記事が少しでもDatabricksを知るきっかけや、業務のご参考になれば幸いです。

日商エレクトロニクスでは、Azure Databricksの環境構築パッケージを用意しています。

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この記事を書いた人

尾島健介