2018年11月13日(火)、14日(水)の2日間にわたり、ザ・プリンスパークタワー東京にて「vFORUM2018」が開催されました。
「vFORUM」はヴイエムウェア株式会社が催す、将来のデジタルトランスフォーメーションを見据えた国内最大級のITカンファレンスです。最新テクノロジーのデモやプレビューが披露された「ゼネラルセッション」の様子をレポートします。
IT技術で共に未来を拓く「vFORUM2018」
「vFORUM2018」のテーマは、「POSSIBLE BEGINS WITH YOU-未来はあなたが切り拓く-」。最新データセンターによる飛躍的なビジネスの成長、あらゆるクラウドの活用、人や場所、デバイスに縛られない働き方の実現など、テクノロジーのイノベーションは世界の常識を変えつつあります。
今回のイベントでは、共にITを通して未来を切り拓くことを主眼に、120ものブレイクアウトセッション、最新のテクノロジーを体感できるハンズオンラボなど、多彩なプログラムが展開されました。中でもヴイエムウェアのテクノロジーと、それに融合した製品群やサービス、ソリューションが一堂に会した「SOLUTIONS SHOWCASE」には56ものブースが出展。会場内の様々な場所で、積極的に商談や情報収集をする来場者の姿が見られました。
デジタルビジネスを強化する基幹テクノロジーとは
ヴイエムウェア主催の初日のゼネラルセッションは、「Technology Superpowers」と題し、IoT、クラウド、エッジ、コンテナなど最新技術に関する同社の取り組みや今後の展望が紹介されました。
ヴイエムウェア最高経営責任者(CEO)であるパット・ゲルシンガー氏は、「Technology Superpowers」を構成する基幹テクノロジーとして「セキュリティ」「クラウド」「モバイル」「エッジ/IoT」を列挙。そして、セキュリティ分野では、セキュリティソリューション『VMware AppDefense』の提供により、「Badを追跡する対処から、常にGoodを確保する本質的なセキュリティが実現できる」と語りました。
クラウドへの取り組みでは「ハイブリッドクラウド」と「パブリッククラウド」による「マルチクラウド」の推進、エッジについては「日本企業にとって最もビジネスチャンスがある分野」と位置づけたうえで、「コンピューティング」「デバイス」「ネットワーク」3つのソリューションから構成されていることを紹介。くわえて、アプリケーション分野では、コンテナオーケストレーションツール『Kubernetes』を使ったソリューションを計画中であり、仮想化とコンテナを競合させず、互いに補完し合う技術を目指すことを明言されました。
このほかにも、ヴイエムウェアは第5世代移動通信(5G)の活用も視野に入れたネットワークサービスに取り組んでいると語られ、来場者にとっては示唆に富み、今後も注視すべき発表内容になりました。
あらゆる環境を一気通貫で運用するVMwareの製品群
GENERAL SESSION2に登壇したVMware の最高執行責任者 (COO)のラグー・ラグラム氏によると、現在、「顧客の70%以上が複数のクラウドを利用するマルチクラウドを利用している」とのことです。このように多くの企業がパブリッククラウドへの移行を実施していますが、一方で、簡単にプライベートクラウドを終わらせるわけにはいかない、という現実もあります。その結果、多くの企業ではパブリックとプライベートが共存するハイブリッドクラウドを採用することになるのです。しかし、ハイブリッドクラウドの場合、プライベートクラウドとパブリッククラウドそれぞれについて、インフラや運用を別々に行わなければならないという問題が存在します。
今後は、IoTや通信技術の発達により、エッジコンピューティングにおけるデータ処理についても検討が必要になるでしょう。そしてコスト削減や効率化を進めるためには、プライベートクラウド、パブリッククラウド、そしてエッジにいたるまで、一貫性を持った運用を実行しなければなりません。そのためにVMwareは、「一貫性のある開発環境」「一貫性のある運用」「一貫性のあるインフラストラクチャ」の3つのポートフォリオに沿った、様々な製品を提供しています。
当日の会場ではその具体例として、ハイブリッドクラウドを管理する「Cloud Health by VMware」やエッジコンピューティングとの接続の最適化や展開の自動化などを図る「NSX SD-WAN by VeloCloud」、そしてデバイスを問わず、シンプルかつセキュアにあらゆるアプリケーションの提供と管理する「VMware Workspace ONE」などが導入事例ともに紹介され、VMwareの主要メンバーによる製品デモも行われました。
まとめ
「vFORUM2018」の模様をお届けしましたが、いかがだったでしょうか。会場のセッションやブースはいずれも熱気にあふれていました。当社も引き続き、ICTを通じてお客様のビジネスへの成果に貢献してまいります。
この記事を書いた人
- Azure導入支援デスク 編集部
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