Azureでデータセンターを拡張
Azureの大きなメリットの1つは、既存のデータセンターを容易に拡張できること。Azure IaaSでは、パーツを組み合わせることで、データセンターの拡張がシンプルに行うことができます。ここでは、データセンター拡張の概要や、Azure IaaSによるデータセンター拡張の流れについてもご紹介します。
必要なタイミングでデータセンターを拡張できる
Azureは、既存のデータセンターのリソースを必要に応じて必要な分だけを拡張することができます。追加のハードウェアを購入し余剰なリソースが生まれることはもうありません。また、今までのハードウェアでは納期に数カ月必要でしたが、その必要はありません。わずか数クリック、数分で仮想マシンを立ち上げる事が可能になり、ビジネススピード加速させます。データセンターとAzure間のネットワークは、 通常のVPN接続はもちろん、専用線など様々なネットワークが利用できます。
Azure IaaS でデータセンターをデザイン
Azure IaaSのパーツを組み合わせてクラウド環境を構築
Azure IaaSのパーツを組み合わせてクラウド環境を構築
Azure IaaSでは、「ブロックで家を作るように」データセンターをデザインすることができます。Azure IaaSのパーツを組み合わせることで、IaaS環境を構築する一連の流れの一例をご紹介します。
(実際には、導入企業の環境に合わせて対応することになります。)
- Azure データセンターのリージョンを選ぶ
- 仮想ネットワークの端に、VPN Gateway を作る
- 仮想ネットワークを作る
- 仮想ネットワークにお好きな仮想マシンを配置する
- Azureに対応したルーター (VPN デバイス) を用意する
- サイト間 VPN か ExpressRoute でオンプレミスと接続する
仮想マシンの作成も数クリックと簡単
①イメージの選択
Azure ポータルから用意されている
イメージを選択
② 基本設定の構成
仮想マシン名、管理者パスワード、
サブスクリプションなどの
基本的な設定
③仮想マシンのサイズの選択
スペックの概要と
価格の概算を確認し、最適なサイズを選択
④概要を確認し展開
選択したスペック等を確認し、展開
⑤オプションの構成
ストレージ アカウント、
仮想ネットワーク、
拡張機能、可用性セットなどを設定
データ拡張における"地上"とクラウドのつなぎ方
仮想ネットワーク (VNET)
仮想マシンを配置する、Azure 上のネットワークです。IP アドレスはユーザーが自由に設定できます。VNET 内にサブネットを複数配置できます。 VNET 内のサブネット間は自動的にルーティングされます。
VNET 間接続
VNET をルートベースの VPN Gateway を介して接続できます。2つの VNET は同一リージョンでも、異なるリージョンに存在しても、接続できます。
VNET ピアリング
同一リージョンに存在する 2つのVNET を直接接続することができます。見かけ上 2 つの VNET は1つのネットワークになります。VPN ゲートウェイは必要ありません。
VPN Gatewayの種類
Azure のネットワークで使用する VPN Gateway には、ルートベース (動的ルーティング) とポリシーベース (静的ルーティング) があります。マルチ サイト接続、ポイント対サイト接続や VNE T間接続を行うにはルートベースの VPN Gateway が必要です。
価格レベル | VPN スループット |
VPN トンネル数 |
ExpressRoute スループット |
VPNと ExpressRoute の共存 |
---|---|---|---|---|
Basic | 100 Mbps | 10 | – | なし |
Standard | 100 Mbps | 10 | 1,000 Mbps | あり |
High Performance | 200 Mbps | 30 | 2,000 Mbps | あり |
Ultra Performance | – | – | 10,000 Mbps | あり |
Basic | Standard |
---|---|
VPNスループット | |
100Mbps | 100Mbps |
VPNトンネル数 | |
10 | 10 |
ExpressRouteスループット | |
– | 1000Mbps |
VPNとExpressRouteの共存 | |
なし | あり |
HighPerformance | UltraPerformance |
---|---|
VPNスループット | |
200Mbps | – |
VPNトンネル数 | |
30 | – |
ExpressRouteスループット | |
2000Mbps | 10000Mbps |
VPNとExpressRouteの共存 | |
あり | あり |
VPNや専用線でAzureと接続する方法
VPNや専用線のパーツを組み合わせてAzure環境を接続
Azureには、地上(オンプレミスのネットワーク)とAzureの仮想ネットワークを接続っせるパーツが用意されています。それぞれのパーツを組み合わせて簡単に構成することが可能です。
(実際には、導入企業の環境に合わせて対応することになります。)
- Azure データセンターのお好きなリージョンを選択
- 仮想ネットワークを作成
- 仮想ネットワークの端に、”VPN ゲートウェイ” を作成
- 仮想ネットワークにお好きな仮想マシンを配置
- 目的に合わせて、仮想マシンを構成
- オンプレミス ネットワークにAzureに対応したルーター (VPN デバイス) を用意
- サイト間 VPN または ExpressRoute(専用線)でオンプレミス ネットワークと接続
Azure接続の例
下記では、基本的なAzureへの接続例と、WANに ExpressRoute を追加して、閉域網で Azure に接続する例を記載しています。VPN、専用線、WAN環境など多様なネットワーク環境に対応した接続が可能です。自社のネットワーク環境への最適なAzure接続についてはぜひ、ご相談ください。
Azure IaaS仮想マシン...容易に任意の仮想マシンを作成できる
Azureの仮想ネットワークには、容易な操作で豊富なギャラリーから選んで仮想マシンを作成することができます。また、オンプレミスのVHDイメージをアップロードして使用することもできます。さらに、仮想マシン作成はわずか5ステップで行えます。
豊富なギャラリーから選んで仮想マシンを作成
データベースは、IaaS も PaaS も選択可能
クラウドネイティブのデータベースは PaaS
今まで通り。 IaaSで同じ使い心地の SQL Server
オンプレミスからAzureへ、スムーズに持ち込むことができます。今までのアプリを作り替える必要はありません。なお、スケーラビリティは利用しているAzure 仮想マシンに依存します。データベース サイズは、Azure仮想マシンの最大ボリューム サイズ 64TB です