1. 導入

近年、サイバー攻撃の多くは「人」を標的にしています。フィッシングメールやビジネスメール詐欺(BEC)は、従業員の判断ミスを突くことで、企業のセキュリティを突破します。

多くの企業は従業員教育を実施していますが、それだけで本当に十分でしょうか?攻撃者は常に新しい手口を開発し、心理的な隙を狙います。「教育だけで防げる」という考え方は、もはや過去のものです。

2. 従業員教育の限界

従来のセキュリティ教育は、年1回の座学やeラーニングが中心です。しかし、こうした一度きりの研修には大きな問題があります。

  • 知識の定着率が低い:研修直後は理解していても、数か月後には忘れてしまうケースが多い
  • 脅威の進化に追いつけない:攻撃手法は日々変化し、古い知識では対応できない

さらに、攻撃者は攻撃対象の忙しさやプレッシャーで判断力が低下した瞬間を狙うため、どれだけ教育しても「人間の弱点」は残ります。

つまり、教育だけでは「継続的な防御力」を確保できないのです。

3. 継続的対策の必要性

セキュリティ対策は「一度導入すれば終わり」というものではありません。脅威の手法は日々高度化・巧妙化しており、一過性の教育や年1回の研修だけでは、最新の攻撃に対応し続けることは困難です。そのため、セキュリティは「イベント」ではなく、組織文化として根付かせる“習慣化”が重要になります。

従業員が常に最新の脅威を認識し、適切な判断・行動を取れる状態を維持するためには、現在どのような人的リスクが存在しているのか、どの層・どの部門が特に狙われやすいのかをリアルタイムで把握し、状況に応じて改善を続ける仕組みが不可欠です。

ここで求められるのが、データに基づいた継続的な改善サイクルです。

人的リスクを感覚や経験則ではなく数値として「見える化」することで、対策の優先順位が明確になり、限られたリソースでも最大限の効果を発揮できます。

このような課題を解決するために設計されたのが、Proofpoint ZenGuideです。

4. Proofpoint ZenGuideの特徴とメリット

Proofpoint ZenGuideは、人的リスク管理を自動化・最適化するためのプラットフォームです。従来の一律的なセキュリティ教育を補完し、「教育して終わり」ではなく、学習・評価・改善を継続的に回す仕組みを提供します。

Proofpoint ZenGuideの主な特徴は、次の3点に集約されます。

  1. リスクの可視化従業員一人ひとりの行動データや過去のフィッシングメール訓練結果を基に、誰が最も攻撃対象になりやすいのか、どの部門・職種にリスクが集中しているのかを明確に把握できます。これにより、人的リスクを組織全体の課題として客観的に認識できるようになります。
  2. パーソナライズ教育全従業員に同じ内容を一律で提供するのではなく、リスクの高いユーザーに対して重点的なトレーニングを実施します。実際の攻撃シナリオを模した訓練を用いることで、実務に直結した判断力・対応力の向上を図ります。
  3. 効果測定と改善フィッシングメールのクリック率、報告率、対応までの時間などを継続的に分析し、教育の効果を定量的に評価します。その結果を基に、次に取るべき改善策を自動的に提示し、PDCAサイクルを止めることなく回し続けることが可能です。

こうした特徴から、Proofpoint ZenGuideを導入することで、組織全体に次のような具体的な効果が期待できます。

フィッシングメールのクリック率を大幅に低減

実践的なシナリオを用いた継続的なトレーニングにより、従業員の警戒心と判断力が向上します。
結果として、攻撃メールへの不用意な反応を減らし、インシデント発生リスクの低減につながります。

高リスクユーザーへの重点対策

全員に同じ教育を実施する非効率な方法から脱却し、リスクの高いユーザーにリソースを集中投下することで、投資対効果の高いセキュリティ対策を実現できます。

5. まとめ

人的リスクは、教育だけでは完全に防ぐことはできません。攻撃者は常に手法を進化させ、人間の心理や行動の隙を巧みに突いてきます。だからこそ重要なのは、教育を起点に、可視化と継続的な改善を組み合わせることです。

Proofpoint ZenGuideは、人的リスクを定量的に把握し、継続的に低減していくための実践的なソリューションです。Proofpoint ZenGuideを活用し、攻撃者に「狙われにくい組織」への変革を始めてみませんか。

ご不明点や詳細については、ぜひ弊社までお問い合わせください。

この記事を書いた人

セキュリティ情報発信