Microsoft Ignite 2023現地参加ブログ｜11/15「Becoming an AI-Powered Organization with Microsoft Copilot」キーノート要約

Igniteは本日(2023.11.15 9AM~(米国時間))開催されました。
Microsoft Ignite 2023では、技術の未来についての壮大なビジョンを掲げています。
このイベントでは、AI、クラウドインフラストラクチャ、データ管理、などさまざまなアップデートや新サービスが発表されます。

今回は2つ目に聞いたセッション「Becoming an AI-Powered Organization with Microsoft Copilot」を要約しています。

「Microsoft Ignite opening」キーノートに続いて行われたセッションなのでこちらのブログも合わせてご覧ください。11/15「Microsoft Ignite opening」キーノート要約

このセッションは、AI技術を中心に据えた組織運営の未来についてのお話でした。MicrosoftのCopilotテクノロジーがどのようにビジネスプロセスを変革し、個人の生産性を向上させるかに焦点を当てています。実践的にどう使っていけるのか考えさせられるセッションでした。

動画を見たいかたはこちら⇒https://ignite.microsoft.com/en-US/sessions/3b263758-083d-45ec-8c53-88c28faef7a8?source=sessions

1. セッションの概要

このキーノートでは、Microsoft Copilotとその関連技術がどのように様々な業務プロセスに革新をもたらすかが強調されました。
具体的なサービス名、機能として挙がったものをピックアップしてご紹介します。
1.Windowsのクラウドへの進化
2.Teamsの拡張とその使用率の増加
3.Copilot Studioの紹介
4.Microsoft Copilot for Serviceの導入

2. それぞれサービスについて

上記のサービスについて簡単にご紹介します。

Windows：


Windows 365は、クラウドPCと言われておりリリースされてから数年ですが
現在、60%以上のフォーチュン500企業に採用されています。
Windows 365 BootやWindowsAppsを介してクラウドPCへのアクセスが可能にしています。
AI機能との統合により、自動でスケーリング機能も追加され、より安全性が高い環境を構築できるようになりました。
Windows 365はGPUモデルも登場しています。
Windows AppはWindows 365やAzure Virtual Desktopやその他のサービスにアクセスできる一つの統合アプリです。

Teams：


今回発表されたMicrosoft Graphの恩恵により、Officeサービスをはじめ、その他のERPやCRM、GTPｓなどさまざまなアプリケーションを横断してデータのアクセスが可能になります。
最近新しいTeamsもリリースされましたね。
320万以上の月間アクティブユーザーを有し、新しいTeamsアプリは数百万人に利用されています。
例えば、会議のタイトルや参加者を考慮して、会議室の確保や、事前資料をリコメンドしてくれます。
「Mesh on Microsoft Teams」がGAされ、3Dアバターを利用しながらバーチャル空間でのディスカッションも可能です。
ミーティングの質的向上や効率的な情報共有をサポートします。

Copilot Studio：


会話型AIプラットフォームツールとして紹介。
Microsoft 365の拡張や独自の内部Copilotの構築が可能です。
ビルド済み、またはカスタムのプラグインとGPTを使用してCopilotを他のオンプレミスの基幹システムなどのデータに接続できます。
また、非常に高度なロジックを作成および調整して、基本的なワークフローを作成できます。
さらに、ＩＴ部門が常にコントロールできるようにするといった管理方法が可能です。

Microsoft Copilot for Service：


例えばCopilot for Salesといったサービスがあります。
CRMとAIを連携して利用することで、カスタマーサービスエージェントを支援し、顧客満足度の向上とケース処理時間の短縮が期待できます。

3. Microsoft Copilotサマリー


Microsoft Copilotの機能の位置づけとしては以下のイメージです。
Copilot：日々の業務を支援するAIコンパニオン。
Copilot for Microsoft 365：Microsoft 365に統合された企業向けAIアシスタント。
Copilot for Sales：営業効率化をサポート。
Copilot for Service：カスタマーサービス業務の最適化を目指す。

Copilotのセキュリティについて

Copilotが行うことは全て、GDPRとEUのデータ境界に関するコミットメントに準拠しております。
データレジデンシ―やデータ処理のコミットメントを変更することなく、個々のユーザーに代わって行動するため、閲覧権限のない情報にアクセスすることはできない、とのこと。
企業情報を扱う作業でAIを使うのに抵抗がある方は多いと思いますが、安心して使えるようきちんと対策されていると感じることができました。

この記事を書いた人

黒岩 彩