Microsoft Entra ID で Windows ローカル管理者パスワードを自動管理する方法
Windows デバイスには、ローカル管理者アカウントという重要なアカウントがあります。
しかし、そのパスワードを安全に管理するのは大変です。これまでローカル管理者のパスワードを管理する場合は、Local Administrator Password Solution を利用して、Active Directory ドメインに参加しているWindows デバイスのローカル管理者アカウントのパスワードを自動的に更新し、バックアップを行っていました。
今回発表された内容では、Microsoft Entra ID (旧 Azure Active Directory)とIntuneを使ったLAPSの管理機能が提供されました。
Local Administrator Password Solution(LAPS)とは?
Windows LAPS とは、Windows ローカル管理者パスワードソリューションの略称で、Microsoft Entra ID と Microsoft Intune を利用して、Windows デバイスのローカル管理者パスワードを自動的に更新し、バックアップするサービスです。これにより、Pass-the-Hash などの攻撃からデバイスを守ることができます。Windows LAPS は、Microsoft Entra 参加済みデバイスと Microsoft Entra ハイブリッド参加済みデバイスの両方に対応しています。
これにより、Intune画面からパスワードをリセット、更新することができます。
利用可能なOS
Windows LAPS は2023年4月11日以降のセキュリティ更新プログラムが適用された以下のOSで利用可能です。
- Windows 11 22H2
- Windows 11 21H2
- Windows 10 20H2, 21H2 and 22H2
- Windows Server 2022
- Windows Server 2019
この記事を書いた人
- 髙橋 和輝
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テクニカルマーケターとして、新技術の検証、ブログ執筆、セミナー講師を行っております!
学生時代はアプリ開発に興味がありましたが、インフラ、セキュリティ事業を経て、現在はクラウド屋さんになっております。
コロナ禍前は、月1で海外旅行にいくなどアクティブに活動していましたが、最近は家に引きこもってゲームが趣味になっています。
宜しくお願い致します!
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