Microsoft Build 2023 Keynote まとめ

1. Microsoft Build とは

Microsoft Build は、開発者向けの年次イベントで、Microsoft の最新のテクノロジーやビジョンを紹介する場です。

今年のキーノートでは、Bing と ChatGPT の統合、Windows Copilot、Copilot Stack、Azure AI Studio、Microsoft Fabric など、50 を超えるアップデートが発表されます 。

ここでは、その中からいくつかの注目点をまとめてみます。

2. Microsoft Build2023の注目点をご紹介

Bing と ChatGPT の統合

ChatGPT上で、Bing をデフォルトのWeb検索サービスにすることで、Chat GPTによる回答が検索結果をベースとしたよりタイムリーな内容になります。

さらに引用元のURLも表示してくれます。

この機能はChat GPT Plusだけでなく、プラグインを入れることで今後無料で利用できるようになります。

 

Bing をデフォルトにしてチャットすると

 

タイムリーな情報提供とソースとなるリンクを回答してくれる

 

またChat GPT でプラグイン機能が使えるのと同じようにBing Chat でプラグインが利用できることが紹介されていました。

例えば、料理のレシピを見ている際に、Bing Chat に食材リストを作ってとお願いするとリストを作成してくれます。

 

Webサイトから食材リストを抽出して回答してくれる

 

さらに、食材配達サービスのInstacartと連携し買い物かごに追加してくれる

 

Microsoft 365 Copilot

Microsoft 365 Copilotは、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、TeamsなどのMicrosoft 365アプリに統合されており、Microsoft 365 Copilot を使うことで資料作成やデータ解析をサポートしてくれます。

契約書の修正を依頼すると

 

プラグインを使って法的に正しく修正してくれる

 

最終的にどこを修正したのかサマリを出すことができる

 

AIがより深く私たちの仕事の中に入ってきて、人々のCopilot になる未来が見えますね。

 

Windows Copilot

Windows Copilot は、Windows にPCの操作や文書の要約などのAIが搭載され今後のPCの使い方が大きく変わる機能になっています。

 

「仕事を終わらせるためにPCに対してどんな調整ができるか?」と質問すると

フォーカスモードやダークテーマを提案してくる

 

チャットからダークテーマをワンクリックで適用させることもできる

 

仕事のための音楽を提案してくれたり

 

画面の整理もこなします

 

ドキュメントの要約なんかもできちゃいます。

 

PDFを渡して要約をお願いすると

 

内容を分析して要約してくれる

Azure AI Studio

Azure AI Studio は、開発者が AI アプリケーションを作成するための新しいクラウドサービスです。Azure AI Studio は、Azure Machine Learning や Azure Cognitive Services などの既存の AI サービスに加えて、ChatGPT や OpenAI Codex などの最新の AI モデルを提供しています。Azure AI Studio は、ドラッグアンドドロップや自然言語で AI パイプラインを構築したり、トレーニングやデプロイなどの作業を自動化したりすることができます 。

構築から、カスタマイズ、トレーニング、評価、デプロイまでのフルライフサイクルのツールとなっています。

 

開発者は数クリックで、構造化データ、非構造化データを取り込み、お客様向けにカスタマイズされたAIを簡単に構築できる

 

プロンプトフローを使ってより詳細なカスタマイズも可能

 

Azure AI Content Safety で簡単に評価を行い、安全性をテストした上でデプロイが可能

 

Microsoft Fabric

Microsoft Fabric は、データ分析プラットフォームです。Microsoft Fabric は、Azure Synapse Analytics や Azure Data Lake Storage などの既存のデータサービスに加えて、Power BI や Excel Online などのビジネスインテリジェンスツールが利用できます。詳細はこちらのブログに纏めていますので、ぜひ見てみてください。

AI活用を見据えた新データ活用基盤、Microsoft Fabricとは? | Azure導入支援デスク (nissho-ele.co.jp)

 

 

この記事を書いた人

髙橋 和輝
髙橋 和輝
テクニカルマーケターとして、新技術の検証、ブログ執筆、セミナー講師を行っております!
学生時代はアプリ開発に興味がありましたが、インフラ、セキュリティ事業を経て、現在はクラウド屋さんになっております。
コロナ禍前は、月1で海外旅行にいくなどアクティブに活動していましたが、最近は家に引きこもってゲームが趣味になっています。

宜しくお願い致します!