Copilot が RPAツール「Power Automate Desktop」に対応!
Microsoft Ignite 2023で、マイクロソフトはPower Automate内で利用できるCopilotのアップデートを発表しました。
これまで、CopilotはPower Automate クラウドフローにおけるアプリケーション連携などを支援する機能が発表されていました。
今回は、デスクトップフローにおける自動化の支援と、フローの分析でCopilotを利用する方法が紹介されました。Copilot in Power Automate Desktopを活用してデスクトップや仮想マシンのUI操作を自動化する方法をご紹介します。
目次
RPA(Robotic Process Automation)とは?
RPAとは、ソフトウェアロボット(ボット)を使用して、ルーティンワークや反復的な業務プロセスを自動化する技術です。これにより、人間が通常行うタスクを、プログラムされたボットが代わりに実行します。RPAの主な利点は、時間の節約、人的ミスの減少、効率性の向上です。多くの場合、RPAはデスクトップレベルや仮想マシン環境で、特にデータ入力、フォームの処理、アプリケーション間でのデータ移行などのタスクに使用されます。
Copilot in Power Autoamte Desktopとは?
Copilot in Power Automate Desktopを利用することで、デスクトップフローの作成、スクリプトの生成、自動化フローの分析といった、従来は手動で行っていた作業を自動化し、生産性を高めることが可能になります。
主なアップデート内容
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デスクトップフローに関するユーザーガイダンス
Power Automateでの製品の使用やデスクトップフローの作成に関してCopilot に質問することで、回答を得ることができます。
利用可能なプロンプトの例をご紹介!
具体的には以下のような質問をCopilot にすることで迅速に回答を得ることが可能に。
「条件分岐を追加するには?」
「プロキシ設定はどのように設定できますか?」
「PDFファイルから画像を抽出するには?」
「PowerShellスクリプトを実行するには?」
「SQLクエリを実行するには?」
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スクリプト生成
コーディング経験にがなくても、PowerShell、VBScript、JavaScript、DOSコマンド、Pythonなどのアクションを使ってスクリプトを生成する機能が提供されます。
具体的には以下のようなプロンプトでスクリプト作成が可能です。
- PowerShell:「www.contoso.com/api_endpoint に POST 要求を実行し、%invoices% 変数を渡すスクリプトを記述して。」
- VBScript: 「ローカルコンピュータの名前をリストで出力するスクリプトを記述して。」
- DOS command: 「Cドライブのすべてのフォルダをリストで出力するコマンドを書いて。」
- Python command: 「2つの文字列を結合するスクリプトを書いて。 String A = FooとString B = Barを結合するスクリプトを書いて。」
- JavaScript:「Number AとNumber Bの積を返すスクリプトを書いて。」
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自動化フローの分析
Copilotを使用して、自動化のステータスやパフォーマンスを簡単に分析できます。
以下のようなプロンプトで分析が可能です。
- 「先月の最も頻発したエラーを表示して」
- 「今日最もエラーが多かった仮想マシンは?」
するとPower Automate Desktop 画面上にレポートが表示されます。
この記事を書いた人
- 髙橋 和輝
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テクニカルマーケターとして、新技術の検証、ブログ執筆、セミナー講師を行っております!
学生時代はアプリ開発に興味がありましたが、インフラ、セキュリティ事業を経て、現在はクラウド屋さんになっております。
コロナ禍前は、月1で海外旅行にいくなどアクティブに活動していましたが、最近は家に引きこもってゲームが趣味になっています。
宜しくお願い致します!
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