ブラウザ上でネットワークを設計・構築・運用できるNaaS「alkira」の魅力とは?

クラウドスマートなネットワークとセキュリティを実現するサービス「alkira」

今日は、クラウド時代に合わせてネットワークとセキュリティをオンデマンドで提供できるサービス「alkira」についてご紹介します。

「alkira」とは、Network as a Service(NaaS)というコンセプトに基づいたサービスです。

ハイブリッド、マルチクラウドを進めていくと、ワークロードの場所がデータセンターだけでなく複数のパブリッククラウドに拡張され、

ネットワーク管理の面でも管理が複雑になり、以下のような課題を感じている方もいらっしゃると思います。

  • 複数のパブリッククラウドやデータセンターとの接続が複雑
  • セキュリティやコンプライアンスの要件が厳しい
  • ネットワーク構成やセキュリティポリシーの変更が手間
  • ネットワークコストが高い

今回は、そんなお悩みをお持ちの方に向けて、Network as a Service の「alkira」というソリューションについてご紹介します!

 

Network as a Service(通称 NaaS)とは?

NaaSとは、「自社でもたない」、「作らない」、「必要かつ重要な機能だけを使う」をコンセプトにしたネットワークの構築や運用をクラウド上で行うことができるクラウドベースのネットワークソリューションになります。

パブリッククラウドの「IaaS」や「PaaS」のネットワーク版とイメージしていただければと思います。

従来のネットワークとの違いは?

従来のネットワークと比べて、以下のような違いがあります。

  • ハードウェアやソフトウェアの導入や管理が不要
  • パブリッククラウドやデータセンターとの接続が簡単
  • セキュリティやコンプライアンスの要件に対応
  • 利用量に応じた課金が可能

 

従来のネットワーク管理

データセンターを中心にして、そこから他拠点やクラウドに専用線などを接続して運用。それぞれ別々に管理しているため、

ハイブリッドクラウドやマルチクラウドが進むと管理が煩雑になります。

 

NaaSによるネットワーク管理

従来のルーター、スイッチ、ファイアーウォールといったネットワークソリューションに代わる手段として、

実際にハードウェアを持たずにネットワークの利用が可能。

またオンプレミスを含めたマルチクラウドのVPN、帯域幅の最適化、セキュリティといった包括的な管理が可能となります。

alkiraとは?

alkiraとは、クラウド時代に合わせてネットワークとセキュリティをオンデマンドで提供できるサービスです。

「alkira」は、NaaSの中でも特に優れたサービスです。

以下が「alkira」の特徴です。

  • ブラウザ上でネットワークを設計・構築・運用できる
  • パブリッククラウドやデータセンターとの接続を数クリックで実現できる
  • ファイアウォール機能により、アプリケーションレベルでの通信制御ができる
  • ネットワーク構成やセキュリティポリシーを一元管理できる
  • 従量課金モデルにより、必要な時に必要な分だけ利用できる

 

alkiraはalkira社が管理するクラウドバックボーン上で動作しており、

ここに会社のデータセンターや、パブリッククラウドを設定することでネットワークの接続ができます。

またセキュリティ機能も内包しており、各接続ポイントにファイアーウォールや、IDS/IPSといった機能が搭載されています。

これにより、バラバラに管理していたオンプレやパブリッククラウドのネットワークセキュリティも一元的に管理することができますので、ハイブリッド・マルチクラウド化を進めていく上で管理負荷の大幅な削減が可能となります。

 

実際にネットワーク設定してみた

ハイブリッド・マルチクラウドのネットワーク運用における以下の課題に対してalkiraを使ってどれだけ簡単にネットワーク設定ができるか見てみましょう。

・構成管理の複雑化

・スキルを持った人材不足

 

シンプルな構成管理ができるネットワーク運用

alkiraを使うとGUIを見るだけで、どこがどのように稼働していて、どのように繋がっているか一目でわかります。

 

alkiraのダッシュボード画面

この画面を見るだけで、オンプレとクラウドがどのように稼働しているか、どのように繋がっているか一目で分かります。

 

左側のコンポーネントが、オンプレミスの拠点になっています。

IPsec の中でBGPで接続されています。

その下のAlkira Remote Access は、alkiraが提供するリモートアクセスのアプリケーションによる接続となっています。

 

右側は、上がAzure、下がGCPとなっています。

それぞれ、赤と青の線で繋がっており、この線の色がセグメンテーションを表しています。

赤は赤同士、青は青同士しかルーティングしませんので、これだけでネットワークの分離もでできてしまいます。

 

簡単で、迅速に接続できるネットワーク運用

今回は、GCPを追加する場合を想定した場合で見てみましょう。

従来ですと専用線の場合提供するプロバイダーとMTGや回線手配の納期などで数カ月かかってしまいます。S2S接続では、学習コストがかかります。

 

ではalkiraで設定してみましょう。

先ほどのダッシュボードからパブリッククラウドの一覧が表示されるので、「Add GCP Connector」を選択します。

 

GCPの資格情報を設定します。

 

対象のGCP VCPを選択します。

 

ネットワーク帯域やセグメンテーションの設定、リージョンの選択を行います。

最後にプロビジョニングを実施します。

 

GCP VPCと接続されました。

 

たったこれだけの作業で、従来であれば数か月かかっていた作業が、一日で完了してしまいます。

ネットワークに詳しくない方でも出来ますし、すごく簡単ですね!

 

まとめ

「alkira」を使うことで享受できるメリットは以下の通りです。

  • スピーディなネットワーク構築
  • セキュアなネットワーク提供
  • 運用負荷の軽減
  • 利用量に応じた課金

ハイブリッド、マルチクラウド化を進めるうえで出てくるネットワーク管理の課題を解決するソリューション「alkira」を是非ご活用ください!

 

この記事を書いた人

髙橋 和輝
髙橋 和輝
テクニカルマーケターとして、新技術の検証、ブログ執筆、セミナー講師を行っております!
学生時代はアプリ開発に興味がありましたが、インフラ、セキュリティ事業を経て、現在はクラウド屋さんになっております。
コロナ禍前は、月1で海外旅行にいくなどアクティブに活動していましたが、最近は家に引きこもってゲームが趣味になっています。

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