MicrosoftがEdgeブラウザでのサードパーティークッキーを廃止へ
皆さん、こんにちは。
これは少し嬉しくもあり、困ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、米Microsoft社は3月5日に、Microsoft Edgeでのサードパーティークッキーを廃止するために動き出すことを発表しました。
時期が決めてスパッと有効化されるわけではなく、段階的に検証をしながら、代替となる新たなAds Selection APIをリリースする予定となっています。
元々、ブラウザ間のクロスサイトで追跡する動きをやめようという流れはありましたし、Microsoftとしても既にサードパーティークッキーの利用を制限、悪質な広告から守るよう設定されていました。今回の発表は、その動きをより前に進めていくための措置となります。
これまでサードパーティークッキーは、フェデレーションログインやウェブサイトでの広告収入などで利用され、ユーザにとってメリットもたらしていました。一方で、ユーザ側は自分自身のデータがどのように利用され、共有されているのかを把握することができません。
そういった背景から、どのブラウザでもサードパーティークッキーを非推奨の方向へと進んでいるのが現状です。
ただ、サードパーティークッキーはメリットも持ち合わせていましたので、廃止に合わせて、Microsoftとしては、その代替となる「Ads Selection API」を発表しました。
Ads Selection APIとは、サードパーティークッキーやクロスサイト・トラッキング識別子に依存することなく、ユーザに適切な広告を表示できるようにする機能になります。このAPIには強力なプライバシー保護が兼ね備えられていて、K匿名性や差分プライバシーの使用が組み込まれています。
Microsoftはサードパーティークッキーの廃止を明言していますので、検証を進めるので早め早めの動きが得策です。
最後に、以下にEdgeでの検証方法をご紹介します。
- Edge上のアドレスバーに「edge://flags/#test-third-party-cookie-phaseout」と入力します。
- 一番上にある「Test Third Party Cookie Phaseout」を有効化します。
- 有効化するとページしたに「再起動」ボタンが表示されるので、クリックしてEdgeを再起動します。
公式ページ:New Privacy-Preserving Ads API coming to Microsoft Edge – Microsoft Edge Blog (windows.com)
この記事を書いた人
- 森 信之介
- テクニカルマーケターとして、ブログ執筆、セミナー講師を行っております!
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