悩みの種が一つ解消~Power Automateフローを自動で取り消す方法


業務の一環で、嗜む程度にPower Automateの管理を担当しているのですが、どうにかしてPower Automateフローを自動で停止できないか、という悩みを抱え続けながらメンテンナスを実施しておりました。

今日、その悩みが解消されました。(自分自身のアンテナの弱さに反省ですが・・・)

今回は解消に至ったPower Automateフローをご紹介したいと思います!!!

 

Power Automateの開発/検証作業で、どうしてもエンドレスフローというのが生まれてしまうことがあります。その際、フローを停止した後、20件ずつしか途中処理のフローを停止することができませんでした。(私の記憶が正しい限りですが…)

本日、またエンドレスフローが生成されてしまったため、改めてMS Learnで自動でフローを停止できないか調べていたところ、こちらのページにたどり着きました。

Power Automate でフロー実行を一括でキャンセルまたは再送信する – Power Automate | Microsoft Learn

Power Automateのテンプレートに、実行中のフローを取り消すフローが出来ていました。

Cancel all of my flow runs | Power Automate

 

こちらのテンプレートの適用方法について解説します。

Microsoft Learnの手順を追っていくことにはなりますが、まずはPower Automateの環境IDと取り消したいフローIDを取得する必要があります。

手早い方法として、取り消したいフローがあるURLを取得します。(詳細画面がおすすめです)

URLの順番は、どの環境でも同一ものです。

URL:https://make.powerautomate.com/environments/ここの文字列/flows/ここの文字列/details

環境ID:environments/の後ろにある文字列

フローID:flows/の後ろにある文字列

続いて、「HTTP with Microsoft Entra ID」と「Power Automate Management」コネクタの認証を済ませます。

「Power Automate Management」コネクタの認証は特別な操作は必要ありませんが、「HTTP with Microsoft Entra ID」コネクタはMS Learnに記載されている値を利用しないといけません。

1. ゲートウェイ ボックスはオフのままにしておきます。
2. 基本リソース URL フィールドに、https://api.flow.microsoft.com を入力します。
3. Azure AD リソース URI (アプリケーション ID URI) フィールドで、https://service.flow.microsoft.com を入力します。

これで準備完了です。フローの編集画面まで到達したら、フローを保存し、詳細画面に戻ります。

詳細画面→実行を押下すると、ページの右側から環境IDとフローIDを入力する画面がスライドインしてきます。

そちらに先ほど取得した環境IDとフローIDを登録します。

 

こちらのテンプレートを利用することで、長年の悩みであったフローの自動取り消し方法が解消されました。

もし、今後も新たな発見があれば更新したいと思います!!

 

 

この記事を書いた人

森 信之介
テクニカルマーケターとして、ブログ執筆、セミナー講師を行っております!