目次
Microsoft Copilot Copyright Commitmentの発表
本記事のまとめ
・Microsoftの知的財産権に関する補償サポートの新たな取り組みとして、「Copilot Copyright Commitment」を発表
・Copilot Copyright Commitmentは、特定の条件下において、「万一、著作権上の異議を申し立てられた場合、マイクロソフトは法的リスクに対して責任を負います」を宣言したもの
Microsoft社は、生成型AIを用いた作業支援・業務効率化サービスである「Microsoft Copilot」を発表しました。(※2023年9月時点の情報です)
Microsoft Copilotを簡単にご紹介すると、大規模言語モデル(例:ChatGPT)をMicrosoft365製品(例:Excel、Word、PowerPoint、Outlook等)+データ(例:Word内の文章やメールの文章)と組み合わせることで、ドキュメントや文章を自動的に作成し、ユーザを支援してくれるものです。
※Microsoft Copilotについてはこちらの記事でまとめています。
Microsoft Copilotだけに限った問題ではありませんが、AIが生成したものが知的財産権/著作権を侵害していないか、侵害してしまった場合のリスクは、利用するにあたっての最大の懸念事項だと考えられています。その懸念への答えとして、Microsoft社が発表したのが「Copilot Copyright Commitment」です。
Copilot Copyright Commitmentの内容を一文でまとめると、「万一、著作権上の異議を申し立てられた場合、マイクロソフトは法的リスクに対して責任を負います」ということを宣言したものです。Microsoftの知的財産権に関する補償サポートを、法人向け Copilot サービスにも拡大するものです。
もし、Copilotが生成したドキュメントが著作権侵害で(利用企業が)告訴された場合、Microsoft Copilotに含まれているコンテンツフィルタリング等の機能を利用していれば、Microsoft社が弁護し、訴訟に対する判決で生じた不利な判決、和解のために必要な金額を支払います。
Copilot Copyright Commitmentは新たな取り組みではなく、これまでの取り組みに対する新たな一歩、という位置づけだと感じました。Microsoft Copilotがあくまでも「副」操縦士であるように、AIを利用するのはユーザ側です。AI利活用をユーザ・クリエイターと共に歩んでいくというメッセージは、今後もMicrosoft側から発信されていくと思いますので、これからも追っていきたいと思います!
詳細:
マイクロソフト、お客様向けの Copilot Copyright Commitment を発表 – News Center Japan (microsoft.com)
この記事を書いた人
- 森 信之介
- テクニカルマーケターとして、ブログ執筆、セミナー講師を行っております!
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