1. はじめに

皆さんこんにちは。

第1回、第2回でAzure Databricksの診断設定 / Azure Log Analytics Workspace / Azure monitorを利用してジョブエラーを検知する方法をご紹介しました。

今回は別の方法でジョブエラーを検知する方法をご紹介したいと思います。

第1回:ジョブ監視をしてみる(前編) 
第2回:ジョブ監視をしてみる(後編) 
第3回:ジョブ監視をしてみる(番外編) (今回)

2.ジョブにエラー通知先を設定する方法

作成したジョブに通知先のメールアドレスを登録する事で、エラー検知する事ができます。

2-1.通知先のメールアドレス設定

この手順で、ジョブを作成します。

作成時、Emailsに通知先のメールアドレスを指定します。今回はエラーの時のみ通知するよう設定します。

※Start(開始時) / Success(成功時) / Failure(失敗時)にメールを通知する事が出来ます

2-2.設定確認(ジョブ実行)

確認のため、ジョブを実行します。

ジョブエラー後に、エラー通知メールの受信をしました。

詳細を確認するには、View run in Databricksをクリックします。

以下のように、エラーの詳細を即座に確認する事が出来ます。

3.ジョブエラーをSlackやWebhookに送信する(※Public Preview)

ここまでは、エラーの通知先としてメールアドレスを指定してきました。

しかし、システムや運用によってはSlackやWebhookに送信したいといったニーズもあるかもしれません。

2023年4月現在ではPublic Previewの機能ですが、先行してSlackへの送信をご紹介したいと思います。

 

3-1.SlackにてIncoming WebhookのURLを取得

予めSlackにてIncoming Webhooksの設定を行い、URLを取得しておきます(※ご参考)。

3-2.通知先作成

こちらの手順でワークスペースにアクセスします。

画面右上のアカウントを右クリック→Admin Settingsをクリックします。

Admin Settings-Notification destinationsタブのAdd destinationボタンをクリックします。

各項目を設定して、Createをクリックします。

①・・・Slackを選択します。

②・・・任意の名前を設定します。

③・・・予め取得済みのWebhookのURLを設定します。

正常に作成完了すると、一覧に表示されます。

再度開くと、URLが暗号化されていることが分かります。

3-3.ジョブに通知先を指定

続いて、作成した通知先をジョブに指定します。

メニューからWorkflowsを選択、ジョブ一覧から対象ジョブをクリックします。

ジョブ画面右下のEdit system notificationsをクリックします。

事前に作成済みの通知先を選択、On failureにチェックを入れてConfirmをクリックします。

設定が完了すると、以下のように表示されます。

以上でSlackへの通知設定が完了です。ジョブ実行エラーが発生すると、Slackに通知されます。

4. まとめ

前編・後編ではAzureの診断設定/Azure Log Analytics Workspace/Azure monitorを利用した監視でしたが、

今回はさらに簡単な手順で監視設定ができ、メール通知以外の方法も試すことが出来ました。

ただし、今回の設定方法はジョブ単位に行う必要があり、どちらの監視方法を採用するかは検討が必要です。

本連載では、
第1回:ジョブ監視をしてみる(前編) 
第2回:ジョブ監視をしてみる(後編) 
第3回:ジョブ監視をしてみる(番外編) (今回)

についてご説明しています。

今回の記事が少しでもDatabricksを知るきっかけや、業務のご参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

尾島健介