Azure Virtual WAN
大規模なネットワーク向けに誕生した、ネットワーク、セキュリティ、ルーティング等の様々な機能を一元管理できるサービス
Microsoftのグローバルネットワークを活用し、大規模拠点間接続を実現
Azure Virtual WANは、Microsoft Azureが提供する大規模拠点間接続サービスです。マイクロソフトが世界中に展開する超高速なグローバルネットワークを介して拠点間接続を実現するため、従来の国際IP-VPNサービスが抱えていた高額なコストや、通信が不安定な海外拠点との接続といった課題を解消します。
ハブ・アンド・スポーク型のネットワーク構成により、パフォーマンスだけでなく、運用管理面からも、Azure利用に最適化した広域ネットワークを実現することができます。
Azure Virtual WAN 特長
ネットワーク構成のシンプル化
Azure Virtual WANでは、Azureによってマネージドされた仮想ハブに仮想ネットワークや拠点ネットワークが接続するハブ・アンド・スポークのネットワーク構成となります。
仮想ハブは任意のリージョンに1つ作成可能。仮想ネットワークやAzureへの接続拠点が追加された際には、近接する仮想ハブへ接続するだけでVirtual WANへ接続することができます。
最大1,000拠点との接続をサポート
仮想ハブには同一リージョン内の仮想ネットワークと、最大1,000拠点までの拠点ネットワークをS2S接続が可能(通常のVPN接続の場合、最大30接続)。
Azureへの接続拠点数増加に伴う、将来的な拡張性への不安を解消します。
またVPN (S2S 接続、P2S 接続)、ExpressRoute、VNet Peering など多様な接続選択肢にも対応しており、1つの操作インタフェースで管理が可能です。
高速スループット
S2S 接続、ExpressRouteともに最大20Gbpsの合計スループットをサポート。S2S接続の場合、500Mbps ごと、ExpressRoute の場合、2Gbpsごとの柔軟な最大スループットの指定が可能です。Azure環境と接続拠点間での通信の急増に起因する帯域逼迫と接続遅延の問題を解消します。
活用例
Azureに最適化した広域ネットワーク
海外拠点を含む大規模拠点間接続
海外拠点を含む大規模拠点間接続のためにAzure Virtual WANを利用することも可能です。
マイクロソフトが世界中に展開する超高速なグローバルネットワークを介して高速かつ安定、セキュアな拠点間接続を実現するだけでなく、一般的な国際IP-VPNサービスと比較して、約40%のコスト削減(※当社調べ)も期待されます。
SD-WAN接続アーキテクチャ
SD-WAN対応のサードパーティ製ネットワーク仮想アプライアンス(NVA)を Azure Virtual WAN ハブ内にネイティブにデプロイして実行することが可能です。これにより、拠点側のデバイスを仮想ハブにある同じブランドの NVA に接続することで、Azure ワークロードに接続するとき、独自のエンドツーエンド SD-WAN 機能を活用できるようになります。
料金体系
単価 | 月額料金 | ||
---|---|---|---|
仮想ハブ | ¥34.52/h | ¥25,199.6 | |
サイト間VPN (S2S) 接続 | スケールユニット | ¥49.19/h | ¥35,908.7 |
接続ユニット | ¥6.81/h | ¥4,971.3 | |
ユーザVPN(P2S) 接続 | スケールユニット | ¥49.19/h | ¥35,908.7 |
接続ユニット | ¥1.70/h | ¥1,241.0 | |
ExpressRoute接続 | スケールユニット | ¥57.23/h | ¥41,777.9 |
接続ユニット | ¥6.81/h | ¥4,971.3 |
- 東日本リージョンでの価格となります(1 USD = 137.28 JPYで計算)
- 仮想ハブは常時可動させるため、月間稼働時間は730時間として計算
- Azure Virtual WANでは接続が確立されている限り課金されるので、S2S接続、P2S接続、ExpressRoute接続、いずれも月間730時間で計算
Azure Virtual WAN 月額利用料(参考価格)
¥137,378/月
- Azure Virtual WANを活用し、東京拠点と米国西部拠点の2拠点のサイト間接続を仮定
- 東日本リージョン、US Westに仮想ハブを構成
- 東京拠点から東日本リージョンに構成された仮想ハブへの接続はExpressRoute、米国拠点からUS Westに構成された仮想ハブへはVPN接続を仮定