既存データセンターからの移行と管理
Azureは、運用管理者が簡単に利用できる管理やデータの移行ツールを用意し、負荷軽減に貢献します。日常で悩みとなる運用管理、ID管理、既存のデータセンターのからの移行やストレージ管理などの課題解決に効果的です。データセンターの運用管理者がよく直面しているこれらの課題に対してどのように取り組んでいくのか、ここではご紹介します。
運用管理者の負荷軽減に貢献
現在、企業のIT環境は2000年代とは大きく変化し、場所を問わない自由な働き方に対応することが求められるようになりました。それとともに、様々なクラウドサービスの活用が進みましたが、ストレージ容量増大と拡張やバックアップ・災害対策の問題、運用負荷の増大、ID管理の複雑化など、多様な課題が生じています。
既存データセンターを強化するAzure
運用負荷を軽減するAzureの管理ツール
Microsoft Azureには少人数の管理体制でも問題なくクラウドを運用していけるよう、各種ツールが用意されています。
各ツールはAzureポータルという1つのポータル画面から選択していくことで簡単に管理、確認が可能な為、初心者でも運用が可能です。
監視項目とAzureのソリューション
Azure Network Watcherでは、Azureで構築した仮想ネットワークのリソースの監視や診断、等を行うツールです。このツールで通信の状況を一目で把握することが出来ます。このほかにも専用線のExpress Routeに対して、データーセンターとAzure間の接続のパフォーマンス監視が行えるExpress Route Moniterや、ユーザーとアプリケーション間の通信を可視化できるTraffic Analyticsの機能も提供しています。
Azure Security Centerは、データセンターのセキュリティ体制をより強固なものにすることが出来るセキュリティ管理システムです。Azure内だけでなくクラウド内とオンプレミス上の両方(ハイブリッド)を保護する高度な脅威防止機能を提供しています。ここでは脅威に対するスコアリングや、攻撃者の侵入可能性がある接続をブロックすることもできます。
Application Insightsは、Azure、オンプレミスの両方でWebアプリの可用性やパフォーマンス、使用状況を監視することが出来ます。Azureのデータ分析を使用して、アプリのエラー診断等実施することが出来ます。
ID管理の悩みを解決する Azure Active Directory
Azure Active Directory でハイブリッド ID 管理を実現します。オンプレミスの Active Directory と連携させて、社内も社外も 1 つの ID で SSO(シングル サインオン)することも可能となります。SaaSなどのクラウドサービスの利用が必要不可欠となってきたクラウド時代の ID 管理の悩みを解決します。
既存データセンターのデータ増加に対する移行とバックアップ
既存データセンター内のハードウェアだけでは増え続けるデータの容量とそのスピードに追従することが難しくなります。
データの増加、バックアップ、災害対策まで効率的に管理することで、運用管理者様の負荷を軽減します。
Azureにはデータの移行やバックアップが簡単にそして安全に行えるツールも用意されています。
Azure Backup
Azure Backupは、データのバックアップや復元に利用できるAzureのツールの一つです。Azure Backup では、既存データセンターにあるオンプレミスの物理マシン、仮想マシン、ファイル、SQL Serverなどのデータをクラウド上に置き換えることが出来ます。
Azure Site Recovery
Azure Site Recoveryでは、レプリケーションとフェールオーバーによる事業継続/災害対策 (BCP)、オンプレミスから Azure への環境の移行をサポート。
またバックアップ面では、シンプルで信頼性の高いクラウド ベースのバックアップが可能です。
Azure Migrate
Azure Migrateを使い、Azure へ移行を行うにあたってオンプレミスのワークロードを評価することが出来ます。オンプレミス にあるマシンの移行の適合性と、パフォーマンスに基づくサイズ等を評価して、オンプレミスのマシンを Azureで展開する為に必要なコストを見積もることも可能です。Lift&ShitでAzureへの移行を検討しているケースや、クラウドへ移行する最初の段階の検討の際に利用できます。